2001年の開校以来17年の時を経て、2018年5月、再び開校いたします
「今なぜ北海道ツーリズム大学なのか」
〜ツーリズム大学再開にあたって
北海道ツーリズム協会 理事長 武田 耕次
この20数年間、全国各地で取り組まれてきたグリーンツーリズムは農村の魅力を磨き、都市と農村の交流を広げてきました。その取組を励まし「一歩踏み出す勇気を」とエールを送り続けたのが北海道ツーリズム大学でした。その役割を果たして一旦閉校し、15年の月日が経ちました。
人口減少、ものづくりの衰退という社会の大きな変化は、過疎地、農山漁村地域に大きく影響を及ぼしています。
今後観光産業が日本を支える大きな役割を担って行くにちがいありません。しかしこれまでと同じような観光では地域を潤す力にはなりません。観光事業者だけが潤う観光ではなく、地域に住む人々が豊かになっていく方向こそが求められています。そのためには地域の日常の暮らし、歴史、文化を磨き地域の価値を高めていく。その価値に気付いた地域が日本の本当の美しい姿として海外からも注目されているのです。
北海道ツーリズム大学を再開する意義も、正にここに有ります。地域の日常の丁寧な暮らし、歴史、文化を深く掘り下げ、地域の価値を高めていくことを目指しています。時間に追われ、つい手軽に手に入る便利さを求めてしまいますが、それだけを求めていく先には本当の豊かさは見えてこないのではないでしょうか? 足元の何気ないくらしの中の“こと”を大事にしていった先に農村での新たなビジネスチャンスも生まれるのですから・・・
今年度は3回の講座を予定しています。
皆さまのご参加を心よりお待ちいたております。